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イングランド銀行を叩き潰した男

 タイトルからして唖然としますよ。
イングランド銀行を叩き潰した男?
ええええーーおいおいおい。
そりゃさすがに言いすぎだろうよ。
でも・・・でもですよ。
イングランド銀行の(威信)を叩き潰した男は実在したのです。
その名はジョージ・ソロス・・・伝説の投機家と呼ばれた男。
彼の投機センスは国家を揺るがす。もはや神の領域に達した男。
それがジョージ・ソロスなのです。

 そんな彼が伝説となったと言われるポンド危機をやっちゃいますか?
いやいや、もう今のうちにページを閉じた方がいいですよ。
零細相場師の自分も唖然としましたから。



え?見るんですか。
わかりました。
これから先は自己責任で


「叔父上、英国病とは困ったものですな。」
「うむ。しかしな、伝統というものも大切なのだ。」
「叔父上、それは腐った老人の考えですよ。」
「確かにそうだが、甥よ、伝統が無ければ
英国は一体何者であったか、忘れてしまうよ。」
「その通りですよ。しかし我々の時代では
伝統などというものは弊害にしかなりえません。」

と言ったか言わなかったか定かではありませんが、
1970年代以降の英国は経済的に低迷期にありました。
それは伝統に雁字搦めになったイギリス独特の病の
ようで「英国病」と言われていたのです。

 困ったものですね。皆さん。
伝統という奴は無さ過ぎてもいけませんが、全てではないということ。
バランスが大切。なんか消費者金融のCMを
思い出してしまいそうなフレーズやのう。ああー頭が痛い。

 さてさて前置きはこれぐらいにして置きますか。
1992年頃になっても低迷期を脱することが
出来ないイギリスに悪魔が忍び寄ってきます。
その名はスタンレー・ドラッケンミラーという男です。
彼はソロスの完全なる右腕。スタンレーの分析では
1992年当時のポンドは過大評価されすぎとの結論に至ります。
なにせ、不景気なのに240円ぐらいでしたから。異常異常。

 スタンレーは冴え渡る頭脳を駆使して出した結論を前に即行動に移ります。
30億ドル(約3600億円)も投入してポンドを売り叩きました。

そして、ボスに連絡。
「ボス、30億ドル(約3600億円)ほど売り浴びせました。」
ソロスはそれを聞くとこう吐き捨てました。
「それでポジションと呼べるのか?」

 あがががが、あごがすっぽ抜ける。
ありえねぇーありえねぇー。
3600億円売りつけてるってのに満足じゃないのか。
震えが止まりません。

 スタンレーはこう思ったことでしょう。
(とうとうこのじじいもボケたな。)と。
なんていうのは嘘です(笑)
そんなことを思うわけがありません。
スタンレーはソロスを崇拝さえしていたのですから
本当はこう思ったことでしょう。





(神だ!)
これもありえないか(笑)
まぁ何せ、その言葉に衝撃を受けた
スタンレーは更なる資金を用意するのでした。
気付いたら最初に考えていた3倍以上の資金である
100億ドル(約1兆2千億円)を投入することになります。
これもあごがあごがぁーー。


 続々と売られるポンドに市場は動揺します。
投機家達は逃げ惑うが如くポンドを売り始めるのでした。
その状況を見たイングランド銀行は真っ青になります。
すぐにイギリス政府に救援を求めます。
「ふざけるな、我々の伝統を前にしてお前ら
守銭奴は蟻んこにすら値しないということを教えてやる」
とイギリス政府は思ったことでしょう。

 イギリス政府は名誉を賭けて、
一ファンドに戦いを挑むのでした。
滑稽といえば、滑稽ですな。
しかし、彼らもバカではないのです。
必勝の策を引っ提げ、宣戦布告。

 そう、それは金利引き上げなのです。
まさにイギリス政府の勝機よ、ここに来る。

 しかし、悲しいかな、所詮は一ファンドと言えども、
他の投資家が同調する以上は国家などというものは比類なき存在には及ばず、
せいぜい知れてる一資本と成り下がる世でござりまする。(なぜか古風)

 金利引き上げを聞いたスタンレーはソロスの言葉を思い出します。
(それでポジションと呼べるのか?)
「呼べませんね。」
スタンレーはすぐに用意していた資金を投入し、
計100億ドル(約1兆2千億円)ほどのポンドを売り叩くのでした。

 もはや勝負は見えました。
売り叩いて売り叩いて売り叩きまくるスタンレーに同調する投資家たちが
溢れ返り、イングランド銀行はとうとうポンドを買い支えられなくなるのです。





この暴落振りを見てください。
		↓

(引用元 infoseek)


 そして一緒にあごを外してしまいましょう。
それでこそ仲間というものです。
あいた口が塞がらないとはこの事ですよ。


 さてこんな大暴落をもたらした彼らはどれだけ儲けたのでしょう。
それはもう怖ろしいことです。この先は見ないほうがいいです。




見るんですか。なら見てください。

彼らはなんと一ヶ月ほどで20億ドル(約2400億円)もの
(200億ドル以上との説あり)利益を上げたといわれています。

もう立ち直れない。
人間として立ち直れない。
こんな差、一生埋まらない。
と思って後悔しても遅いのです。
もうあなたは禁断の扉を開けてしまったのだから。
さぁ一緒に行きましょう。
第二のソロスになるために!

変なテンションですいません(笑)




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